
実はこちらは2回目の挑戦で、前回は2つのコースが通行止めになっていて断念したのでした。
◎ダイジェスト動画(30秒)
あすなろ山荘にした理由
1 冬でも行ける小屋だから
2 薪ストーブがある
3 宿の花巻から近い
登山口から小屋へ

一回目行った時には、先に話した通り2つのコースが通行止めになっていたので、そこで撤退という憂き目に遭いました。
その内の一つは、小屋まで4.3キロのところで閉鎖していたので、この位の距離なら1時間も歩けば行けるだろうと思い、またこのコースを行くことにしました。
そこは、滝観洞(鍾乳洞)の近くのインターを下りたところにありましたが、滝観洞(ロウカンドウ)も撮れるかと思いちょっと立ち寄ってみました。
滝観洞は初めてでしたが、たまたま受付にいた青年に小屋の情報を聞いたところ、登山口は別にもありそちらのほうが一般的で、しかもそこからだと30分ほどで着くというのです。
地元の方が言うのでは間違いないのですが、その方は冬場は行かないので、登山口のどの位近くまで行けるかは不明だと言ってました。
というわけで、教えてもらった通りに林道入っていくらか行くと、移動可能なゲートで通行止めにしているところまで着いたので、ここからは歩きだなとして林道を歩いていったのですが、林道は荒れてなく車でも十分行けそうだったので、通行止めになってるところに引き返して、ゲートを移動して車で行くことにしました。
すると、いかにもな登山口の駐車場のようなところに着き、そこからはほんとの登山道のようだったので、そこから歩いていくことにしました。
登山口から小屋へ

そこにあった地図には五葉山までのコースや他のコースなどもあり、五葉山も奥が深い山だと感心したのですが、実は、大沢登山口にあった地図にはあすなろ山荘はなくて、おかげでネットで調べたりしたのですが、それでも少ない情報しかなくて、行き当たりばったりに行くしかないと思ってました。
登山口から5分ほどのところには「ブナの広場」というのがありましたが、見た感じでは広場というほどの広さはなかったですね。
そして雪が薄く積もった地面には、無数のシカやキツネ等の足跡がありましたが、人のはなかったので、最近は誰も来ていないというのがわかるのでした。
しかし、その足跡の中にはあの厄介なのもあり、まだ冬眠してないのかいと不安に・・
そして、代表的な樹木には木名の札が付けれており、見ると「ひのき科ヒノキアスナロ」と札が付いている木があり、なるほど、あすなろ山荘はそれで名付けたというのがわかりました。
平坦で楽な登山道を30分ほど歩くと十字路に出て、右に行くと五葉山で左には目指すあすなろ山荘があり、なるほど、これならよほどの積雪でなければ冬でも問題なく来れるのだとわかりました。
小屋の内外は

ただ、窓は2重窓でないためかなり冷気が入るようで、夜の寒さはかなりでしたね・・
ダルマの周りには丸太のイスがいくつか散らばってましたが、よく見ると、その内の一つにはコウモリのミイラが翼を広げて横たわっており、どうしたらこんな状態のままになるのか?
そして雰囲気的には、誰も手を付けないため何年もこのままであるような感じでした。
外に出て周りを見てみると、枝に雪が降り積もった森が素晴らしい景観を作り出しており、雪山小屋泊り冥利に尽きる思いでした。
小屋の裏側にはトイレ棟があり、そして入口近くにも小屋がありましたが、一見物置のようでしたが、今は使わてれいないようで、下側がほとんど朽ち果てていて、崩れるのを待つばかりのよう。
セットアップは?

それは、最近使っているハイバックタイプので、僕はこのタイプは張り布もフレームも規格が統一されており、つまり、セットのなったものだけではなく、別の布とフレームを組み合わせても大丈夫なものと思っていたのです。
それで今回持ってきた「パプリカ」という柄の布を別のタイプのフレームに取り付けようとしたのですが、やってみると「パプリカ」はフレームには小さ過ぎて取り付けられないのです。
それで初めて、ハイバックにも数種の規格があるということが分かったのでした・・
と言ってもイスがないと始まりませんので、車まで戻ってイスを持ってくるかどうか思案していたところ、壁に立て掛けてあったパイプ椅子を思い出し、結局、それで代用することにして事なきを得たのです、ふ~。
ダルマに火を入れる

また新聞紙もあったのですが、次に大事な小枝はなく、これでは一発で点くのかと、前回の遠島山荘での失敗が脳裏をよぎるのでした。
不安ながらも、吹き続けたおかげでなんとか点くことができましたが、しかし、頬を膨らませて吹き続けたせいで、最後には頬が痛くなるという結果になりにけり(笑)
ランチ&夕食

そこで夕食用に持ってきた鍋の準備で、切ってきた野菜をぶち込み、最後にキムチを乗っけただけの【キムチ鍋】の出来上がりで、コウモリのミイラと一緒に飲むのもオツなものかも(笑)
そして、こちらは案の定電波の届かないところだったので、スマホ遊びもできないため、タブレットでダウンロードしておいた【大岡越前】を見るのでした、いやー、面白い。
コーヒーは

ということで、こちらの小屋泊りには寒さ対策を再考しなければならないようです。
朝食は、いつものようにコーヒーとプロティンバーだけで手軽にいきましたし、そして【越前】もやはり見ざるを得ないのでした。
帰路につく
8時に小屋を出ましたが、雪はわずかに5㎝ほど積もっており、さすが沿岸は雪が少ないと思いながら歩いていると、その雪の上には早速獣たちの足跡がついており、エサの少ない山の中を懸命に生き抜いているのだなという、けなげさを感じざるを得ませんでした。
見ると橋があり、そして沢が滝のように流れており、ここが水場になるのかな?
それから車までの30分を、静かに雪化粧した山の景色を楽しみながら歩き、あとはホテルへ直行し、ホテルに隣接している日帰り湯のサウナで疲れを癒すのでした。

次は、何度か行ってその都度撤退している【登奈孝志荘】にする予定ですがどうなるか?
◎唐松岳でビバークしたのはこちらです!